『分かる』ことの大切さ

9月21日、22日とケアリフォームシステム研究会全国大会に参加してきました。

ケアリフォームシステム研究会とは弊社が加盟している、障がい者(児)や高齢者の自立を第一に考え、 また、介護者の負担を軽減する為に必要な住環境の整備や福祉機器の活用について、 「本人・家族・介護者・病院」では出来ない内容を、専門的な(専門家の)立場から提案していくことを目的としている会です。

今回は、ケアリフォームのコンテストにて同じSW会のメンバーが大賞を取るなど、そのれフォームの事例などとても参考になるものばかりでした。

さて、表題に書いた「分かる」ということですが、今回、このケアリフォームシステム研究会(以下、CRS)の研修の中にも度々登場する「林 律子」さんの貴重な講演を聴くことができました。

彼女は、海外で事故に合われ頸椎を損傷しました。手足の自由を奪われた彼女が今までにどんな過ごし方をしてきたのか。淡々と笑って話す彼女ですが、想像できない苦しみもあったはずです。「握力がない・・・ってどんな感じだと思いますか?」一言一言の問いかけにすぐに答えられない自分がいることに気がつきます。

あるハウスメーカーで彼女は「バリアフリー住宅ですね、お任せください」の言葉に全幅の信頼をおいて家を造ってもらいます。

完成引き渡し後の第一声は「私、この家に住めない」

「分かる」勘違いは、身体のことは本人が分かっているから、どうして欲しいなどの要望があるからそれをクリアすればいい!という、建築をする側の勝手な思い込み。頸椎損傷なんて経験のないもので身体がどうなるのかなんか全くわからないのにそのように思われてしまっていた。この身体で生活したことがないのに分かるはずがないじゃないか!

何でもそうですが、命をかけて家を建てているお施主さまに対しての望む気持ちはもっともっと勉強をして、後悔しない家づくりができる「スキル」を身につけることなんだなと強く感じました。

まだまだ、私たちが目指している「高気密・高断熱」も誤解があったり、マニアックと言われたりすることもあります。

これも、林律子さんの話にもあったように「分かる」ことをしないからそういう評論がされているのでしょう。

まずは、自分が勉強をして(しかも正しく)、理論付けができるようになり、その普及活動をおこなうことが正しい家づくりにつながり、満足や幸福感が得られるのだと思います。