防災の日にあたって 自ら生き抜くために備える

今日は防災の日ですね。少しでも多くの方が安心、安全な暮らしがおくれるように家づくりの考え方を述べさせていただきたいと思います。

昨今の熊本地震、イタリヤでの大地震では建物の倒壊により多数の犠牲者を出してしまいました。犠牲になられた方々のご冥福を祈るばかりです。

イタリヤでは過去も大地震がありましたが、その対策は遅れ今回のような惨劇を招いてしまいました。

なぜ対策が遅れてしまったのでしょうか。

しばらく大地震は来ないだろうという考えが出てしまい少し余裕を持ってしまったがために今回の地震に対応できなかったといわれています。

大地震発生の確率は年々上がり続けています。明日、今、大地震が来てもおかしくない状況ともいわれています。私たちは大地震にどのように備えていけばいいのでしょうか?

災害時は3日間自力で生き抜く備えが必要と言われています。ライフラインを絶たれて救助や救援物資が届くまでには3日間~1週間ぐらいかかります。その間、水や食料、排せつのためのトイレなどを自力で用意しなければいけません。それを家族分ともなると相当な量を備蓄しなければならないことになります。非難をすると満足な装備を身にまとうことができません。冬の寒空を薄着で過ごすことは体力的にも困難です。家が倒壊し住むところを失えば避難所での生活を余儀なくされます。

災害が起きた時に困ることはまさに衣食住。命に係わる重大な要素ということです。

私たちは建築家ですから、災害時の家について考えたいと思います。現在の住宅は耐震基準もあるのでそうそう倒壊することはありませんが、そのまま住み続けられるかというと疑問です。せっかく備蓄している食料なども倒れた家の中にあっては役に立ちません。そこで、やはり建物は災害時には命を守り、その後も暮らしていける家を考える必要があると思います。地震が来ても壊れずに、避難の必要なくそのまま使い続けられる。ライフラインが絶たれても電力の自給自足ができる。冬暖房がなくても暖かくいられる…etc

これらをまかなえる家を考えると高耐震で省エネな住宅ということになります。災害時に本当にこの家でよかった!と思える住宅づくりをするためにも実際の私たちの家をご覧ください。

最後に、地震による負傷の原因には家具の転倒や割れたガラスなど家の中にいて負傷するケースも少なくありません。せっかく家を強固にしても、その家の中でけがをしてしまったら元も子もない話。家具を造りつけにしてもらうなどの工夫もできる家づくりを楽しんでみるのもよいと思います。